司法書士試験本番当日の心構え

受験生時代

1.万全の体調で臨めないのは当たり前

前日にあまり眠れないのは当然です。むしろ快眠できる人なんているのでしょうか。1年間この日に懸けて必死に勉強してきたのに、寝過ごして遅刻なんてしたら死んでも死に切れません。そう思うとどうしても眠りが浅くなり、夜中に何度も目が覚めたことを憶えています。

寝不足で力を出し切れないのではないか、と不安に思うかもしれませんが、体調不良で解けるはずの問題が解けないなんてことは、余程のことがない限りありません。結局、間違える原因は実力不足、つまりは勉強不足です。

どんなに体調が悪くても1+1の答えを間違えませんよね?そのレベルまで知識を脳に染み込ませていない時点で、合格の域には届いていないということです。

2.試験開始前に合否は決まっている

良くも悪くも、試験本番の前日時点で合否はほぼ決まっています。その日までに合格に必要なだけの量の勉強をしてきたか否か、というシンプルな話です。

かつてK-1グランプリを4度制覇したアーネスト・ホーストという格闘家が、「自分にとっては練習が99%、リング上の試合は最後の1%に過ぎない」みたいな事を言っていました。彼にとってはリングに上がる前に勝敗はほぼ決していたのかも知れません。

当日は、試験会場に行って答案を作成するという最後の「作業」をするだけです。むしろ、遅刻をしない、名前や受験番号を書き間違えない、マークミスをしない、正しい肢と誤っている肢のどちらを問われているのか早とちりしない、といったケアレスミスにだけ神経を使ってください。

問題が解けなかったらどうしよう、は当日に心配する話ではありません。

3.教材を持って行き過ぎない

試験開始前や昼休みに最後の復習をするために、教材をごっそり持って行く人がいますが、全部確認する時間なんてないし、中途半端になって逆に焦るだけだから止めておいた方がいいと思います。

私の場合、テキスト等は一切持って行かず、スマホのメモにどうしても憶えるのが苦手な事をいくつか書いておき、それを見返していました

何度も何度も反復して勉強する中で、どうしても憶えられない事ってあると思います。私の場合、例えば取締役の就任承諾書や印鑑証明書の要否は何度憶えても時間が経つと曖昧になってしまいました。なので憶えることを諦め、試験直前に頭に入れる作戦にしました。

なお、憶えられない事が多すぎるのは勉強が足りていません。私が言っているのは、暗記を死ぬほど反復しても、どーーーしても憶えられない事です。そんな事はせいぜい両手の指で数え切れるくらいの数であるはずです。

4.最後に

がんばって、とは言いません。当日にがんばっても遅いからです。当日は作業をするだけ。リラックスして行きましょう。つまらないケアレスミスにだけは気を付けて。

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