司法書士口述試験の思い出

受験生時代

1.落ちることのない試験

司法書士の口述試験は、欠席しない限り落ちることのない試験と言われています。そもそも面接官には落とす権限が与えられていないという話も聞いたことがあります。真偽は不明ですが。

私の同期合格者に変わった人がいて、「史上初の口述試験で落ちた人間になる!」と意気込んで無茶苦茶な回答をしたそうですが、それでも受かっていました。

なので、遅刻にだけ気を付けてください。それだけです。

なお、私は筆記試験合格当日に会社に退職の意思を表明していた(※)のですが、会社の上司や先輩は口述試験で落ちることを期待していたようです。休日出勤を命じられて口述試験に行けなくするような嫌がらせは受けませんでしたが、在職中の方は気を付けたほうがいいかも知れません笑。
※『会社を辞める決意をした日』参照

2.口述試験対策、模擬面接

受けるだけで100%受かる試験なので必須となる対策はないです。司法書士法2条(職責)を暗記するくらいはしてもいいと思いますが。

とは言え、筆記の合格発表から2週間、特にやることもなかったので、私はLECの模擬面接を受けに行きました。口述試験対策の想定質問集みたいなものも予備校でもらえるので、それをボチボチ読んだりもしていました。忙しいならどちらもやらなくていいです。

ただ、読んで書く試験と、聞いて答える試験は別物です。しどろもどろになって何も答えられなくなる可能性も無きにしも非ずです。たぶんそれでも受かりますが。

私のように当日やらかすと最終合格発表まで一抹の不安を抱き続けることになります。落ちるはずはないとわかっていても万が一があるんじゃないか…とどうしても思ってしまいますよね。万が一落ちても次の年は筆記試験免除で口述試験にだけ再チャレンジできるそうですが…。

3.当日のやらかし

面接の順番は当日、会場でくじ引きで決められました。最初のほうの人はさっさと終わって帰れるのでラッキーですが、くじ運が悪いと時間を持て余すことになるので本とか持って行ったほうがいいかもしれません。私はちょうど真ん中くらいの順番でした。

司法書士法2条はやっぱり聞かれました。「えーと、常に品位を保持し…」と言った時点で面接官が〇を書き込んだのがわかり、「いやまだイントロですけど?」と思ったのを憶えています。

続く質問で一般社団法人の機関を問われたのですが、何故か「理事」という言葉をド忘れ。監事や会計監査人とかは出てきたのによりによって一番メジャーな機関が出てこない。

面接官も「他にもありますよね?ホラ、一番大事な…?」と助け船を出してくれたのですが、逆に追い詰められて頭が真っ白になり「すみません、どうしても出てきません…」と白旗を上げました。

すると面接官が「そうですか。では次の質問です。理事会の…」と言ったので「あ、そう、それ、理事、理事」と思ったのですが時すでに遅し。理事が出ないと次の質問に行けなかったんですね。筆記試験受かる奴がまさか理事を答えられないとは思わなかったのでしょう

結果は無事合格していました。

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