司法書士はたくさん本を読みます。司法書士試験に受かるような人は勉強好きな人が多いというのもありますが、法律は頻繁に改正されるので知識のアップデートは常に必要です。
ですが正直な所、9割以上の本は一度読んだら見返すことはありません。そんな中、実務において何度も参照している本を2冊ご紹介します。
あまりにも有名なので持っていない司法書士はいないのでは?というくらいですが、独立開業にあたりこれを買え、と言うからには挙げざるを得ない2冊です。
1.商業登記ハンドブック
何と言っても、法務局がこれを参照しています。どこの法務局にも必ずあるのではと思います。法務局の職員の方が、登記申請に来たと思われる一般の方に対してこの本を見せながら説明しているのを見たことがあります。
また、補正指示を受けた時に「この本の何ページにこう書いてある」と言ったら補正指示が取り下げられたことがあります。
司法書士業界において、単なる一般書籍とは一線を画する地位を確立している本で、改訂版が出版される度に司法書士なら皆買うと思います。
2.登記名義人の住所氏名変更・更正登記の手引
この本にも本当に何度もお世話になっています。登記事項を確認すると住所が違っていることは日常茶飯事です。
たかが名変、されど名変。このテーマだけで400ページ以上の本が1冊書けてしまうことがその奥深さを物語っていますよね。色んなパターンがあって、登記の目的や原因ってどう書くんだっけ?とか登録免許税ってこの場合非課税になるんだっけ?とかいちいち憶えきれないので、常に傍らに置いて参照できるようにしています。
おまけ.不動産登記総覧・商業登記総覧は…
不動産登記総覧・商業登記総覧というスゲー分厚い本があります。
開業したばかりの頃、新日本法規の営業の方が来て、他の先生との公平性の点から本当はダメなんですけど、今ならちょっとお安くしますよとか言ってきますが、あれは、まあ、いらないです。場所も取るし…。
勤務していた事務所にはありましたし、たまに参照することもありましたが、必要になった時に必要な分を買えばいいと思います。アレを並べた本棚をバックにホームページ用の写真を撮ると見栄えはいいですけどね…。
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